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高齢化社会において 楽しい!学べる!得をする!
ダイヤネットメールマガジン <第73号 2012年4月5日(木)発行>
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 ダイヤネットは三菱グループOBの実践活動の一環としてITを活用して活動をして
おります。ダイヤネットメールマガジンは会員の為に定期的に発行するものです。
当分の間は月一回を予定しております。
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 ≪目次≫
  1. シニアトーク 「“お茶三昧”の二か月」  井出昭一
 2. ダイヤネットスケジュール
  3. 「ほのぼのコーナー」   和散人
  4. あとがき
 
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1. シニアトーク
 
 “お茶三昧”の二か月       井出昭一
 
 この2月、3月を振り返ってみると、私にとって“お茶三昧”の二カ月でした。
なぜ“お茶三昧”かというと、@茶道具に関する展覧会、A茶道に関する講演会、
B茶会 が図らずも集中したからです。
 
1.数多くの名碗と再会…茶道具に関する展覧会…
 
 最初に見学したのは、サントリー美術館の 「東洋陶磁の美…悠久の光彩…」
(大阪市立東洋陶磁美術館コレクション)(1/28〜4/1)でした。
 2月7日(火)、東京にやってきた安宅コレクションの東洋陶磁の名品と久しぶりに
再会。当日は火曜日でサントリー美術館は休館日ですが、会員のみが一名同伴
でゆっくりと見学でき、学芸員の解説もあるという粋な計らいをしている美術館です。
私は会員ではありませんが、 会員となっている知人からお誘いを受けたので、喜ん
で出掛けた次第です。
 学芸員による解説会は2時開始。そこで、事前に展示場を一巡して解説会の開
かれる6階の講堂へ入ったところ、座席はほぼ満席で見渡すと ほとんどの席を女性
が占め、男はほんの数人程度。 開会の挨拶も女性、解説をされる学芸員も女性。
男性は肩身の狭い思いでした。
 解説対象は、中国陶磁と韓国陶磁各5点ずつ。見慣れた名品とはいえ、解説を
聴くと参考になることばかりです。  最近はプロジェクターも改良されて画像が鮮明で
すばらしく、実物を見ても気付かない世界を覗うことができ大満足でした。
 “安宅コレクション”の東洋陶磁の目玉は、やはり国宝の2点、南宋時代、油滴天
目茶碗 (建窯)、と元時代の飛青磁花生 ( 龍泉窯)です。重文指定の木葉天目
茶碗( 吉州窯)、青磁鳳凰耳花生( 龍泉窯)などいずれもその分野では国内の最
高峰の優品ばかりで時の過ぎるのを忘れるほどでした。
 
 2月21日は、茶道具展のダブルヘッダーでした。最初は、畠山記念館「畠山即翁
の茶会…光悦雪峯茶碗を中心に…」(1/11〜3/18)(畠山即翁生誕130年没後
40年記念W)。
 畠山即翁とは、荏原製作所を創立した畠山一清。即翁は、松永耳庵 (安左エ
門)、小林逸翁(一三)などとともに、最後の大物数寄者のひとりです。今回は重文
の赤楽茶碗の本阿弥光悦作「雪峯」を中心にしてそれを取り巻く即翁愛蔵の茶道
具が展示されていました。
 本展の主役の「雪峯」とは久しぶりの再会で、懐かしい友人に会えた、という感じで
した。
 この日の第2弾は、日本橋の三井本館の三井記念美術館の「茶会への招待…
三井家の茶道具…」(2/8〜4/8)。
 ここでは国宝の志野茶碗「卯花墻」をはじめ、黒楽茶碗長次郎作「俊寛」、黒楽
茶碗本阿弥光悦作 「雨雲」、玳皮盞「鸞天目」の重文3碗が続き、さらに古三島
茶碗「二徳三島」、大井戸茶碗「上林井戸」、青井戸茶碗「升屋井戸」、御所丸
茶碗、 粉引茶碗 「 三好粉引 」、赤楽茶碗道入作「鵺」、高取面取茶碗と続き、
まさに名碗が一堂に会したといった情況でした。
(じつは、この展覧会は1度見ただけでは物足らず、3月17日にも再度見に行きまし
た。名品は何度見ても良いものです。)
 以上の3館で、唐物 (からもの)、高麗物(こうらいもの)、和物(わもの)茶碗の数
多くの名品と集中して対面するという至福の半月でした。
 
2.楽しく実り多い“茶”の講演会
 
 3月7日には親しい友人からのお誘いで“生活と芸術研究会”の公開講演会に参加。
文教大学の中村修也先生が 「近代茶の湯改革と茶書出版」と題して、高橋箒庵の
著書などを中心に熱っぽく語られました。
 
 続いて3月10日は、東京国立博物館 140周年の記念企画のひとつとして東博講演
会が平成館の大講堂で開かれ、 伊藤嘉章学芸研究部長が 「東博の茶室と茶の焼
物」というテーマで、東京国立博物館庭園内に建つ3つの茶室、六窓庵、春草盧、転
合庵の由来とそれらの茶室とゆかりある茶道具について焼物に焦点を絞って解説されま
した。 伊藤部長には 東博のボランティア時代から日本の陶磁全般にわたって教示いた
だいてきています。久しぶりの講演でしたが、いつも通りのソフトタッチ “伊藤調”に接する
ことができました。
 
 そして3月の掉尾を飾るのは、31日の小堀遠州顕彰会主催の 第25回公開討論会
「紅心 宗慶宗匠を偲んで」。 この会はその道の権威者4人が忌憚のない意見を交わ
す討論会として私は10年以上継続して参加しています。 会の中心的存在だった小堀
宗慶宗匠が昨年逝去されましたので、今年は追悼の特別の企画です。
 第1部は、宗慶宗匠の後継者小堀宗実氏 ( 遠州茶道宗家十三世家元)の司会
の下に、ここ数年来のレギュラー講師陣の林屋晴三氏(東京国立博物館名誉館員)、
熊倉功夫氏 ( 林原美術館長 )、池内宗雪氏 ( 池内美術主人 ) が宗慶宗匠との
初対面の印象や長い交流の間の隠れたエピソードなどの思い出話をユーモアを交えて
語り、 第2部では美術商5人から宗慶宗匠から直接薫陶を受けた情況などを話され
ました。
 5人のうち河合宗参氏(河善主人)、小田宗達氏(小田商店主人)は長年懇意に
している間柄ですから話される内容も思い当たる事柄も多く親しみを覚えました。
 
3.気楽な茶会も続きました
 
 気楽な茶会が4回続きました。 その皮切りは2月26日に大磯安田善次郎邸の茶室
を借りてのゆりのき会の茶会です。ゆりのき会は東博の元ボランティアの茶会グループの
有志が年に数回茶室巡りをしている集まりです。 今回は偶然が重なって安田善次郎
別邸の茶室を終日借りることができ、有意義な茶会ができました。
 3月17日は 慶應茶道会の4年生が卒業する前に例年催す茶会で、 ことしは、高田
馬場の茶道会館にある明々軒で開かれました。 点心とお酒まで準備されているのには
驚きました。生憎の雨模様で肌寒い日でしたので準備が大変だったと思われます。
 続く3月24日は 江戸東京たてもの園のボランティアによる茶会で、三井八郎右衛門
邸の望海床で開かれました。 枝垂れ桜の開花はまだでしたが、 窓の外には満開の紅
梅、白梅を眺めながらの素敵な茶会でした。
 3月30日はダイヤ池袋の茶会。これは王子の名主の滝公園内の茶室で開いた初心
者向けの茶会として今回は 3回目。 気の利いた折詰め弁当と日本酒付きという茶事
のまねごとも含まれていて好評です。
 ことしの酒杯は、図柄、形の異なる十二支の古九谷風と桃山陶磁を代表する志野、
織部、黄瀬戸の写し。この絵変りの酒杯でまず一献。昼食の後、桜の花模様の和服
の女性の点てる抹茶を飲んだ後、 茶杓にまつわる エピソードなどをお話させていただき
ました。
 
4.「サンジュ茶論」へのお誘い
 
 ところで、ダイヤネットの新らたな企画 「サンジュ茶論」が“ゆうゆう荻窪東館”で始まり
ます。その第1回は4月22日(日)午後2時からです。
 年を重ねて外出が少なくなった会員の皆様の長寿を讃え(讃寿)、有益で幅広い“茶
飲み話”を気楽に語り合うところです。趣旨に賛同され、楽しく為になる話題をご提供い
ただける皆様のご参加をお待ちしています。ここでは抹茶とお菓子は出しますが、お酒は
出しません。 私は世話役のひとりとして務めさせていただきますので、 “ 茶 ”に関する関
わり合いがまた増えそうです。
 しかし、それでも「一昨年(おととし)も去年(こぞ)も今年も一昨日(おととい)も昨日も
今日も茶に暮らしけれ」という益田鈍翁にはとても敵いません。
                                             以上
 
   =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 
 
2. ダイヤネットスケジュール 
 
(会員の方は、HP「掲示板」或いは「会員のページ(お知らせ)」を参照下さい)
 
 4月 8日(日)「企画運営センター」会議 14:00〜16:30
         ゆうゆう荻窪東館
 http://www.sugi-chiiki.com/npo-risa/content_disp.php?c=4d8dc76d75305
 4月10日(火) 「ゆうゆう杉並パソコンサロン」  9:30〜12:00
            ゆうゆう荻窪東館
            *12:30〜 「花見」(善福寺川緑地公園)
              HP「お知らせ」(NO.283)参照  
 4月11日(水) 「100クラブ」飯能パークCC
 4月22日(日) 「サンジュ茶論」14:00〜16:30 ゆうゆう荻窪東館
            *HP「お知らせ」(NO.280)参照
 4月24日(火) 「ゆうゆう杉並パソコンサロン」  9:30〜12:00
             ゆうゆう荻窪東館
 4月25日(水) 「デジカメを愉しむ会」(予定)
            *確定次第HPスケジュール欄に掲載します。
 4月26日(木)〜27日(金) 「旅行会」 (「春の越後路をめぐる旅」)
            *HP「お知らせ」(NO.279)参照
              皆様のご参加をお待ちしています。
 5月 6日(日)  DiaPC(基礎) 10:00〜12:00 ゆうゆう荻窪東館
 5月 6日(日)  DiaPC 13:30〜16:30 ゆうゆう荻窪東館 
  
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3.「ほのぼのコーナー」   和散人
 
お三方の“あら100”のことばをご紹介しましょう 
 
☆ ある会で柴田トヨさんの詩を聞き、心を打たれ、あやかりたいと思いました。
   〔「詩集『百歳』」の朗読の中から〕
 
 百 歳(百歳を6か月前にして) 
 
  私 来年になると百歳になるの 奉公 戦争 結婚 出産 貧しい生活
  いじめられたり 悩んだり 辛いこと 悲しいことも あったけれど
 
  空は夢を育み 花は心に潤いを 風の囁きは幾たび私を励ましてくれた
  ことだろう あっと言う間の九十九年 両親も夫も お友達も 皆逝って
  しまった でも 次の世で会えるわね 私 笑顔で会いたい そして
  いろいろなことを話してあげたい 百歳のゴールを 胸を張って駆け抜けよう 
 
☆ 白寿の翁が、NHK全国短歌コンクールに2年連続入選しました。
   弊筆の会のお弟子さんです。
   筆を教えながら人生の滋味を教わっています。
 
   風評は気にしないぞといいながら 食品売り場でふと産地見る
   段差だぞ気をつけろよと声かけて 枯葉のような手をそっと取り
 
☆ いつだったかNHKで、アンパンマンの梁瀬たかし先生がいってました。
 
   ヤングにアイドルがあるようにシニアにオイドルあり
   我は平成のオイドルだ !!
 
 長生きすると良いことが一杯あるようです。諸兄姉、長生きしましょう。
                             
                                  おわり
 
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4. あとがき
 
(ダイヤネットの動きを、会員の皆様に様々な視点でお伝えするコーナーです。
 ご意見があればダイヤネットメールアドレス宛お願いします)
  dia-net@dia-net.jp 
 
 「平成24年3月度」 のダイヤネット活動状況、ホームページのあらましなどを
ご報告いたします。
 
<1.ダイヤネットの活動状況>
 1)「ゆうゆう荻窪東館」の改装工事も完了し、3月から供用が開始されました。
   3月11日(日)にDiaPCが同所で開催されました。
    ・ 〔午前〕 DiaPC(基礎コース): 「Wordの隠し技」(1)国重講師
    ・ 〔午後〕 DiaPC: 「筆とパソコンのコラボレーション」金田講師
 2)3月13・27日(火) 「ゆうゆう杉並パソコンサロン」
    会場を改装された「ゆうゆう荻窪東館」に復して開催しました。
 3)3月16日(金) 常任委員会(「with遊」)
    平成24年度の運営方針・組織等について協議しました。
 4)3月20日(火) 「歩こう会」(湯河原) *3/6中止による順延行事
    登山組が、午後、観梅組に合流し、好天のもと花勢盛んな「梅」を堪能
    しました。「こごめの湯」での休憩、懇親も結構でした。
 5)3月28日(水) 「デジカメを楽しむ会」善福寺川畔
    (桜には間がありましたが、早春の緑地を逍遥しました)
 
 □ 4月から、新しい年度が始まります。  ダイヤネットの現状や、会員の現況、
   更に数年先の本会の在り様等を勘案して、従来からの基調に新しい機軸
   を加えた運営を構想し、逐次実施してゆこうと企画しています。
   急速に進む高齢化社会にあって、本会もその例外ではありません。高齢者
   が生き生きと集う 「場」、若い世代の会員が活躍する 「場」、 そしてこれ等
   の「場」がつながる「ダイヤネット」のあり方を模索する活動を続けてゆきます。  
 
<2.「会員のページ」(3月)の状況>
 1)3月は、HPへのアクセスは43件(/日)と前月よりやや増加しました。
   「会員のページ」ヒット数は横ばい、投稿数は増加でした。  
 2)投稿概要:
   「井戸端」は「迷詩]・「鉢植え」・「珍しい花」と 「ほかいびと」等々。 「健康」は
   「地域健康診断」についてのコメントで、地域毎の現況が浮き彫りになりました。
   「パソコン技術」は「新しいiPAD」・「Windows8」。 最近の話題の機器について
   触れています。「グル―プ活動」は「かながわ・DOS・DSN」の報告と、「お話隊」。
   ダイヤネット正式行事となった「歩こう会」の活動も紹介されています。
   「紀行」は時ならぬ「雪景色」、居ながらにして雪見です。
                                      以 上
 
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○ ダイヤネットに入会ご希望の方は、dia-net@dia-net.jp までお問い合わせ下さい。 
   会費 年間 2,000円 (10月以降ご入会の場合は 1,000円)
 
○ ご意見や、皆様の身近な情報は、こちらまでお寄せ下さい。
     ダイヤネット  dia-net@dia-net.jp
 
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  ダイヤネット dia-net@dia-net.jp へご連絡下さい。
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